エミール・クーエとは、世界で初めて催眠暗示を病気の治療に活用した人物です。「自己暗示の創始者」として知られています。

彼は、催眠暗示だけで数々の難病を完治させたと言うのです。

クーエの治療法は、現在のアファメーションにつながっているので、今回はそんなクーエさんの本を取り上げてみます。

アファメーションで病気が治る

■本書の内容簡単に言うと・・・

潜在意識で病気を治す本。アファメーションによって精神的、肉体的な病気を治す方法である。

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自己暗示法の創始者エミール・クーエ(1857-1926)による潜在意識の活用本。とりわけ、潜在意識の力で病気を治療するメソッドを中心に解説。暗示によって治癒した病気は、幅広く、喘息や結核、がんからうつ病や神経衰弱と心身両面に及ぶ。これをアファで完治すると言うのが本書の趣旨。

すごい大風呂敷を広げているので、さぞかしすごい手法なのだろうと思うだろう。しかし、クーエメソッドは驚くほどシンプル。以下の暗示文を、就寝前と起床後に唱えるだけ。

私は 毎日 あらゆる面で
ますます 良くなっている

聞き覚えのある方もいらっしゃるでしょう。

超がつくほど有名なアファメーションで、さまざまな自己啓発本に掲載されています。エミール・クーエの「暗示公式」と呼ばれるもので、これを繰り返し唱える手法です。

上記の暗示文について、クーエの解説を要約します。

精神的・肉体的な病気を治癒するには単純な暗示文だけで十分である。なぜなら、潜在意識は万能であり、あなたに必要なことを熟知している。だから、単純な暗示文だけで、自然に病気は治癒する。

ざっくりしたアファだけで、
あらゆる悩みが解決するのです。

クーエ・メソッドによる治癒の実例

・長年の腸炎が3か月で完治。
・肺病の末期患者が3か月で完治。
・神経衰弱が完治。初めは回復が緩慢だったが、途中から効果が急激に現れて、1か月半で完治。
・失声症で1日10分〜15分しか話せない患者が1週間ほどで完治。歌えるようになるまで回復した。

その他、本書には痛風や麻痺などを治癒した患者たちの実例が豊富に掲載されています。なかには、医師に不治の病と診断されたものもあり、その効果の高さには驚かされます。

しかも、エミール・クーエが生きたのは1857〜1926年。
第一次大戦が1914年ですから、言葉の力が科学によって裏付けられていません。催眠もうさんくさいものでした。

当時にして、言葉による潜在意識の活用に着目していたのですから、なるほど慧眼(けいがん)の持ち主というわけです。

 

現在のアファメーションにつながる

1910年、クーエは自己暗示の手法を伝える無料のクリニックを開設して、第1次大戦勃発(1914)までに、年間1万5千人の患者を治療したと言われています。

その後、自己啓発の大物であるノーマン・ヴィンセントやロバート・シュラー、クレメント・ストーンがクーエの手法を取り入れ、現在のアファメーションの基礎となりました。つまり、アファはクーエが作ったのです。

■シンプルな手法がお好みな方にオススメ

クーエ・メソッドの特徴は、シンプルな暗示文を繰り返すだけでいいことです。複数のアファメーションを覚えたり、長い暗示文を暗記する必要はありません。

「私は 毎日 あらゆる面で ますます 良くなっている」という、ザックリとしたアファ1つでOKなのです。

本書では、暗示をより効果的にする道具が紹介されているのですが、必須ではありません。使用する場合でも、100円ショップで手に入る物なので、金銭面の心配もなし。

本書は病気の治療法がフォーカスされていますが、自信が持てない人や仕事で成功したい方にも十分応用できます。潜在意識を活用したいすべての人にオススメできる良書です。