覚えておくべき潜在意識の性質

1.現状維持を好み、変化を嫌う。
2.否定形を理解できない。
3.二人称を理解できない。
4.想像と現実の区別がつかない。
5.繰り返し入力された情報を重要視する。

1.生物にとっては現状維持こそが自分を守る最良の方法。潜在意識いわく「これまでの自分で安全快適だったので、これからも過去の自分を維持し続けよう」である。しかし、それゆえ変化を嫌うので、自分を変えるには「いかにして無意識に気づかれないか?」が重要です。

2.潜在意識は「否定形」を理解できない。これは潜在意識が存在する大脳にそのような処理が出来ないからです。言語を操る大脳新皮質には知的な処理が可能ですが、肝心の大脳には無理。「私は不幸になりたくない」と願っても、大脳は「私は不幸になりたい」と解釈します。「私は日に日に幸福になっています」と願うのが正解。

3.前述の理由から、潜在意識は”二人称”を理解できない。そのため、他人への悪口も、自分への悪口として処理する。怒りや憎しみが人を成長させないのはこのため。

4.人間の脳は想像と現実の区別がつかない。映画はスクリーンに映された電気信号による「画像」に過ぎないのに、実際に我々は興奮したり、感動することがある。

5.潜在意識は繰り返しに弱い。人間の脳は特定の情報を繰り返し入力されると、その情報を受け取るための専門窓口が出来る。また、情報を受け取る態度も一変する。初めは聞き取るという態度だが、最終的には取り込むために聴き取るようになり、吸収率と定着率が高まる。

メンタルブロックをすり抜ける方法

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潜在意識を書き換えるポイントは「いかにして潜在意識に気づかれないように変化できるか?」です。「そんなの無理だよ!」という無意識のツッコミが聞こえたら終わりです。

そのため、あの手この手で無意識のセンサーをダマす必要があります。幸いにして、メンタルブロックをすり抜けて、潜在意識にアクセスする方法はすでに確立されています。

1.段階を踏んで目標を達成する。
2.アファメーションの文言を工夫。
3.脳が暗示を受けやすい就寝前を利用。
4.脳波を、アルファ波に誘導する。
5.サブリミナルCDを聴く。

1.月収15万円のフリーターがいきなり月収100万円にアファメーションをしても、無意識が激しく抵抗します。
そこで「15→30→45→60」というように段階を踏む。これで無意識の抵抗を抑えながら前進をしていく。
2.アファメーションの文頭に「なぜか知らないけれども」というフレーズをつける。「なぜか知らないけれども豊かになっている」というように使用。理由や根拠を問う必要がなくなり、無意識の抵抗を受けづらくなる。

3.入眠前は、潜在意識が暗示を受けやすい。大脳がゆっくりと活動を停止するので、暗示を拒否することなく、無条件に取り入れます(特別無条件 同化暗示感受習性)。

4.アルファ波とは、簡単に言うと、頭がボッ〜として催眠暗示を受けやすい脳波のことです。瞑想や自律訓練法、ヘミシンクCDを聴いて脳波を誘導できます。

5.人間の耳には聞こえない非可聴域の周波数でアファメーションのメッセージが収録されている。「聞こえないのに聞こえる音」なので、顕在意識的には知覚できず、メンタルブロックをスイスイすり抜けていける。

どんな意識状態になればいいのか?

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「日常生活で、目標や願望のことを考えなくなるまで」

呼吸をするときに「果たして、酸素を吸えるか?」と心配しますか?イスから立ち上がる時、わざわざ立ち上がれるかは心配しますか?日常生活でこのような不安を抱えますか?

潜在意識の達人たちは、夢が叶うかどうかは心配しません。この意識レベルに到達するのが書き換えワークの目的です。

そのため、潜在意識が書き換わった人ほど、自己啓発から自然に離れていくものです。日常生活で、引き寄せだの思考は現実化するだのグチグチ考える必要がなくなるのです。

顕在意識で無意識をねじ伏せようとしているうちはまだまだ

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つまり、アファをしまくって「潜在意識よ!言うことを聞け!!」とねじふせているようでは顕在意識優位なのです。まだ、頭で考えているレベルですから、夢は叶いません。

そればかりか、願望を叶えようとすればするほど「叶えようとする自分」と「実際に叶える自分」との分離が起きます。

逆説的なのです。一生懸命になるようでは夢は叶いません。実際は、夢や願望なんて気にしないでいる方が叶うのです。

潜在意識を書き換える4つの代表的ワーク

  • イメージング
  • アファメーション
  • セドナ
  • 自愛

イメージング

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“なりたい自分”を想像して、願望を映像的に入力する手法。簡単に言うと「自分バージョンのCM」です。

お馴染の説明ですが、脳は「想像と現実の区別がつかない」という性質で、脳は強い臨場感を伴った想像を現実として認識するというもの(映画は虚構なのに、現実に興奮する)。

脳は想像と現実のギャップを嫌うので、想像の方が強ければ、潜在意識が書き換わり、無意識の行動パターンがガラッ変わります。この性質を活かした書き換えワークです。

オススメは、頭だけでイメージを考えずに、一度ノートに登場人物や場所、小道具、物語の展開を含めて書いてしまうことです。下準備をした方が、鮮明に想像できるからです。

アファメーション

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日本語訳で「肯定的な断言をすること」です。前向きな言葉を繰り返し唱えて、潜在意識を書き換えるという手法です。

人間の脳は言葉の影響をモロに受けます。言葉を唱えると、脳はその意味を読み取り、自律神経系がこれを実現します。

簡単に言うと、言葉→意識→自律神経系のプロセスを経て、その人のセルフイメージや日常生活での気分が作られます。

代表的なアファメーションは催眠暗示の創始者であるエミール・クーエによる暗示公式です。

「私は 日に日に あらゆる面で ますます 良くなっていく」 エミール・クーエ 暗示公式

筆者個人の感想を述べると、潜在意識を書き換える最強の方法です。アファメーションの文章を覚えて、繰り返し唱えるだけで良く、1~3ヵ月続けると意識が劇的に変わります。

アファメーションの文章は本やネットでいくらでも探せるので、自分の悩みや願望に合ったアファを見つけて下さい。

アファメーションのメッセージが収録されたCDも販売されており、こちらは聴くだけで潜在意識が書き換わります。

セドナ

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簡単に言うと、不必要な感情を手放すワークです。自問自答を繰り返して、感情を客観視して、仕分けする作業です。

「今、自分はどんな感情を感じている?」
「その感情を受け入れ、認められる?」
「その感情をこれからも感じていたいか?」
「その感情を手放せるか?」

日常生活が負の感情で満ちいている人には有効な手法です。古い自分を捨て去り、潜在意識を上書きする性格を持ちながらも、潜在意識を浄化する性格も持ち合わせています。

即効性はなく、数ヶ月〜1年にわたって中・長期的に行わなくてはなりません。しかし、諦めずに繰り返すことで、感情の癖が解消されて、負の感情を手放すことが出来ます。

筆者は、過去の仕事の失敗を思い出しては、いちいちイライラしていました。しかし、セドナが習慣になってからは、自然に無駄なことをしていたなと思えるようになりました。

 

自愛

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「ありのままの自分を受け入れる」ワークです。

厳密に言うと、潜在意識の書き換えワークではありません。イメージングとアファ、セドナの3つは新しい自分をインストールするメソッドですが、自愛は現状肯定が目的です。

ネガティブ体質向けの手法で、負の感情を抱えた自分をそのまま受け入れます。負の感情は忘れられようとしても忘れられません。フロイトが指摘するように抑圧できるだけです。

■自愛のアファメーションの例

私はあるがままの私を受け入れます。
私はあるがままの私を許します。
私は過去の過ちを全て許します、そして手放します。

過去のあの時のその時点での私は、あのようにしか振舞えなかったことを認めます、許します、受け入れます、そして手放します。

いついかなる時点でも、私はその時に可能な限りの最善を尽くしました。私は後悔を手放します。私は自らの意志によって過去の心の全ての傷に光をあてます。

私は私を傷つけた人々を許します。その時のその人々は、そういう対応や行動しか取れなかったことを今私は完全に理解しています。

私は私を深く傷つけた人々を許します。私は私を責め続けた自分自身を許します。私は自らの意志を持ってネガティブな過去を断ち切り、新しい未来を創造することを選択します。

通常のアファメーションは成長を目指すものです。しかし、自愛には自分を変化させる要素は1ミリもありません。

あくまで、ダメな自分を許すためのワーク。負の感情で汚れきった潜在意識をクリーニングするのが目的なのです。

浄化された潜在意識は、新しい自分のイメージを受け入れやすくなります。そのため、結果として書き換えが進みやすくなるので、浄化には「下準備」としての意義があります。