■ざっくり言うと・・・

人間の大脳は否定形を理解していないと考えられている。言語を司る大脳新皮質は理解できるが、潜在意識の居場所である大脳は知的な処理が苦手。

・そのため、私は貧乏になりたくないと強く願うと、むしろ貧乏になったイメージが鮮明に浮かぶ。

大脳は否定形を肯定形として処理している可能性がある。「〜してはいけない」「〜ない」は、「〜しろ」「〜する」というように解釈されている。

・この脳の性質を活かしたのがコンビニのトイレの張り紙である。「当店のトイレを、いつもキレイに使って頂いて、本当にありがとうございます」。

「汚さないで下さい」では、普段は汚れているイメージが浮かぶし、大脳的には「〜しろ」と命令されているのと同じである。

・祈り方を間違えてはいけない。「私は不幸になりたくない」ではなく、「私は日に日に幸福になっています」と肯定形の言葉を唱える。

脳は否定形を理解できない

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潜在意識の性質のひとつに「否定形を理解できない」と言うものがあります。「私は貧乏になりたくない」と強く思うと、貧乏のイメージが強烈に刷り込まれてしまいます。

「失敗したくない」という言葉を使うとき、
自分が失敗したイメージが自然に浮かんできますね。

子供がおぼんに料理を載せて運んでいるとき、母親に「こぼさないでね!」と注意をされると、実際にこぼしてしまいがちですね。嫌でもこぼしたイメージが頭に浮かぶからです。

「〜するな」は「〜しろ」と同じ

brain

人間の脳は思い通りにいかない面があるようです。

「●●について考えないで下さい」と言われると、
自然に●●のことが頭の中に浮かんでしまいます。

「ピンクの像を想像しないで下さい」と言われると、
瞬間的にピンクの象が頭に浮かんでしまいますね。

「〜してはいけない」「〜をするな」と言われると、
我々の想像力は瞬時にそれをした時のイメージをします。

負けないようにしようと思った瞬間、頭の中では「負ける姿」を想像してしまいます。失敗しないようにしようと思った瞬間、頭の中では「失敗した姿」を想像してしまいます。

潜在意識は否定形を理解できないのです。
厳密には、肯定形として理解して、処理してしまいます。
これは潜在意識を活用する上での重要な法則のひとつです。

トイレの張り紙とアファメーション

toilet

実は、この脳の性質は実社会でも用いられています。
代表的なのがコンビニのトイレにある張り紙です。

「当店のトイレを、いつもキレイに使って頂いて、本当にありがとうございます」

「トイレを汚さないで下さい」と注意されると、通常は汚れている状態であるというイメージが瞬間的に浮かびます。

しかし「キレイに使って頂いて、本当にありがとうございます」と感謝されると、通常はキレイであると言うイメージが瞬間的に浮かび、自然に気をつけるようになるのです。

事実、多くの企業が感謝の張り紙を使用しており、実際に従業員の清掃コストの削減に成功していると言うのです。

祈り方を間違えてはいけない

このように否定形の言葉は真逆の結果を生みます。

間違っても「不幸になりたくない」と祈ってはいけません。実際に、不幸になってしまうか、不幸になりたくない状況そのものが実現します。逆に、不幸が意識されるからです。

× 私は不幸になりたくない。
◯私は日に日に幸福になっています。

潜在意識を、あなたの願望通りに動かすには、正しい文法で命令しなくてはなりません。日常生活では、ついつい否定形で将来を心配しがちですが、潜在意識には聞こえています。

脳内のセルフトークも含めて、
否定形の言葉は使わないようにしましょう。